もえもえ図鑑

2008/08/27

新星の武器庫・参考資料

「新星の武器庫」を読むときに便利かもしれないデータ集です。
あらすじは、これまでの経過の作品を読まない予定の人向けです。(※読むと、経過作品のネタバレになります。)
途中経過は習作の女性向け作品だったので、そういうのはちょっとという方は、「あらすじ」→「新星の金庫番」「新星の武器庫」の一般向けコースでお読みください。(※作者の人、むちゃくちゃです)

●これまでのあらすじ
四部族同盟の人質としてトルレッキオ学院に行っていた、黒エルフ族の王子スィグル・レイラス殿下は、なんだかんだの挙げ句、無事に実家である王都タンジールに戻ってきた。だけど、なんだか浮いてる自分を感じたり、友達いなくなって寂しかったりだった。
そこにお前を族長にしてやるからという、変な子エル・ギリスが現れた。彼は部族の英雄である魔法戦士「竜の涙」のひとりで、氷結魔法が得意な人だった。彼が言うにはスィグルは竜の涙の長老会が選んだ、次の族長になる人「新星」なんだって。
竜の涙たちは強い魔法が使えるので部族の英雄だが、たくさん魔法を使うと頭の中の石が成長して、ものすごく痛いらしい。みんな鎮痛効果のある麻薬を煙管で吸ったりして何とか我慢している。
だけどギリスは石による障害か、生まれつき痛覚がないんだって。だから彼は魔法を使っても痛くならない。そのせいなのか、氷結魔法でいたずらばっかりしているので、皆からは悪党(ヴァン)ギリスと呼ばれている。
ヴァン・ギリスの悪戯がツボだったスィグルは彼と親しくなる。父の跡を継いで族長にもなりたかったので、自分のことを「新星」だというギリスの説も都合がよかった。だけどギリスはアホというか不思議ちゃんで、彼が本当になんかの役に立つような気が全くしないスィグルだった。
それなのに気がつくとやたら引っ張り回されていて、相手のペースである。どうやらギリスは本当に長老会に遣わされてやってきた人で、しかもあわよくば自分を傀儡の族長にしようとしてるっぽい。
これじゃいけないと、はっと一念発起したスィグル・レイラスは、家出をして、自分の領地グラナダに行き、そこで修行のための小宮廷をひらくことにした。
ついてきていいけどと誘ったところ、ギリスはタンジールを出たくない、そんな田舎に行ったら継承争いに負けちゃうよと困っていたが、結局、覚悟を決めてついてくることにしたんだって。他にもタンジール宮廷で余っていたアホをいっぱい連れていくことにした。
気がつくと、あっというまに17歳になっていた。
スィグル・レイラスはグラナダを立派な都市にして、そこで領主様としてブイブイ言わせ、父上に「さすがレイラスは継承者にふさわしい」とほめてもらうことに成功するのか。
というところで「新星の金庫番」「新星の武器庫」は始まります。

●人物リスト(武器庫未読でもOK)
○スィグル・レイラス・アンフィバロウ
本作の主人公。十七歳。王族で、グラナダ領主。レイラス殿下とも呼ばれる。
双子の兄のほう。昔、敵の捕虜になって死ぬほど苦労した。弟スフィルはその時のショックで心を病んでいて幼児っぽくなっているが、今は親元でそこそこ幸せに暮らしているらしい。
スィグル本人は味覚障害があったけど、グラナダに来てから甘味だけ感じるようになった。そしたら甘党になった。煙管も吸うようになった。癇癪もひどくなった。名馬を集めるのにハマった。趣味は無駄遣い。
毒舌、嘘つき、寂しがりや。トラウマのせいで血を見ると気絶しそうになる。
魔法が使える。念動術が本命で、治癒と幻視もちょっとだけ使える。
族長である父リューズを、ちょっとやりすぎなくらい尊敬しているけど、父上にいまいち愛してもらえてないような気がして複雑な気分。

○エル・ギリス
本作の副主人公かもしれない。
竜の涙という、頭の中に成長する石ができる病気。その石のおかげで、抜群に強い魔法が生まれつき使える。王宮に召し抱えられて部族の英雄ということになっている。異名として「無痛のギリス」とか「氷の蛇」と呼ばれることがある。ものを凍らせる魔法が使える。
育ての親であるエル・イェズラム(故人)を尊敬している。ほとんど洗脳されている。
痛覚がなく、悲しみも感じないらしい。そのせいか、のんきでアホっぽい。笑うと底抜けの笑顔らしい。鳥類が好き。ごはんをいっぱい食べる。ときどき煙管を吸う。難しい話は聞いてない。冗談がわからない。怪談も何が怖いのかわからない。そして自分にはわからないものに執着してしまう。
新星であるスィグルを族長位につけることが人生の全て。

○ラダック
グラナダ宮殿の金庫番。官僚。かたぶつ。守銭奴。口が悪い。
競馬が趣味。かけごとに目がない。しかし主人の金庫にはお金をたくさん貯めたい。

●用語集
○ダロワージ
タンジール宮廷の玉座の間のこと。ここで族長が謁見したり、みんなとごはんを食べたりする。
政治に使っていない時は、宮廷の人たちの社交場になっている。ナンパとかするらしい。

○鷹通信(タヒル)
伝書鷹が手紙を持って飛ぶ通信網。この部族では一般的なもの。

○英雄譚(ダージ)
竜の涙の英雄たちの活躍を、宮廷詩人たちが叙事詩にしたもののこと。ダロワージで詠唱される。
かっこいいダージを書いてもらうのが、英雄たちの人生の最大の課題。そのためには命がけで見栄を張れる人が多い。

○長老会
竜の涙の英雄さんたちの中で、最年長の人たちだけが参加できる最上位派閥。ここでトップになると天下がとれるらしい。ギリスの養父エル・イェズラムが生前その地位にいた。長老会の人たちは玉座を操ろうと暗躍したりする。でもみんな頭の石のため早死にしてしまうので、長老といっても四十代未満がほとんど。

○族長リューズ・スィノニム・アンフィバロウ
スィグルの実の父。名君。子煩悩で子沢山。
だけど常に族長としての義務を優先する。
敵からは「砂漠の黒い悪魔」という悪名で呼ばれている。残酷で美形のおじさん。

○エル・イェズラム
故人。族長リューズの腹心だった英雄。乳兄弟だった。
竜の涙たちの統率者で、火炎術を操る、意地悪で隻眼のおっちゃん。
ギリスの育ての親。長老会の長。

○エル・ジェレフ
故人。とても優秀な治癒者で、当代の奇跡と呼ばれていた。
気の優しいお兄ちゃん。虜囚の身から救出されたものの死にかけになったスィグルを、治癒術で助けた。
災害救助の仕事中に、寿命が尽きて死亡し、本物の死せる英雄となった。


●人物リスト(武器庫で登場した人たち。ネタバレ注意)
○絵師シャムシール
ぽやんとしたお兄ちゃん。天然。不思議なフィーリングで絵を描いている。
いま25歳だそうです。タンジールから連れてこられた。

○職人イマーム
グラナダ市在住の平民の武器職人。まじめなお父さん。奥さんに先立たれている。
スィグルに王族用の矢を上納していた。その後、宮殿に召し抱えられた。

○ケシュク
職人イマームの息子。十歳くらい。発明王。英雄ごっこが好き。ガキ大将。
自分の玩具として、連発式の弩(おおゆみ)を発案して作った。父とともに宮殿に召し抱えられる。
ギリスには天才と思われている。

○牛の目のファサル
盗賊の長。遠距離から矢を二連射して牛の目を同時に射抜けるという弓の達人らしい。
まだ話に出てきただけで本人は未登場。

○三つ子の竜の涙
ギリスがタンジールから送ってもらった治癒者。ギリスの幼なじみで子分。
落ちこぼれ治癒者で、治すのにものすごく時間がかかる。最近、まぼろしを見せる魔法、幻視術にめざめ、どうもそっちが本職みたい。
名前はエル・アミール、エル・カラール、エル・ルサール。みんなそっくり。分身の術。名前は作者もメモを見ないと思い出せない。
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